※このコラムは3分ほどで読むことが出来ます!
“食サポ”=食生活サポートの略です。

「スポーツを通じて子どもたちの未来を変えたい!」
スポーツ指導者だけでなく選手、保護者を含めた
あらゆるスポーツ関係者を総合的にサポートする活動を続ける、
特定非営利活動法人スポーツ指導者支援協会の伊藤様の書下ろしです。

ハッとさせられるような(笑) タイトルですね。
ところが内容はとても為になるお話です。

ではさっそく読んでみましょう!
伊藤様、 よろしくお願いいたします。

第7回:自分をあざむくべからず

こんにちは。伊藤です。
このコラムも7回目を迎えました。
なるべく、ありきたりな内容にならないように・・と思いながら
毎回テーマを考えていますが、どうでしょうかね?

さて、今回は食生活について皆さんがよく使うであろう「言葉」に注目します。
皆さんの中で、言われた通りにしたのに、「違う!」と言われたことがある人はいますか?
そうそれです。
イメージがわきませんか?

例えばこんなケースです。

◎「控える」と言われたら?

ある日の練習後、コーチは集まってきた選手たちを前にして、
「今日からお菓子は控えるように!そうしないと試合に出さないぞ」と言いました。
毎日お菓子を食べていたA君は、内心「まじかよ」と思いつつも、
試合には出たいので、思いきって週1回だけ食べるまでに減らしました。
ところがA君は出られるはずの試合に出してもらえませんでした。
納得のいかないA君はコーチに理由をたずねると、
「ある選手からAがお菓子を食べているのを見たと聞いている」と言うのです。
たしかにA君はお菓子を食べていました。ただし、週1回だけです。
A君は納得できず、それ以来コーチを信頼できなくなりました。

さて、このケースは、なにが問題だったのでしょうか。

これは架空のケースですが(実際にありそうですが・・)、
ある時「控える」という言葉が気になった私は、
栄養学を学ぶ大学生を相手にこんな実験をしてみました。

あなたは10個のアメを持っています。
栄養士から「アメを控えてね」と言われたら、何個減らす?

答えは、様々でした。
「半分(5個)にする」もあれば、「8個減らす」という具合に。
減らし方は異なりますが、どの学生も控えている(元から少量にしている)ことには違いありません。
でももし、栄養士が「9個」減らしてほしいと思った上で「控えてね」と伝えていたとすれば・・・。
当然スレ違いが起き、もしかしたらそれが原因で、お互いに嫌な想いを抱くことになるかもしれません。

それなら、最初から数字で伝えれば済むことでしょ!と思ったあなた。
その通りなのですが、私たちは意外にもこのような「言葉」を使っているものです。
そう、気づかないところで。もちろん悪気もなく。
先のケースだと、コーチが言いたかったのは「お菓子を全く食べるな」だったのでしょう。

◎伝えたつもり・伝わったつもり

言葉は常に一つのことを指し示すわけではなく、複数の意味を持つこともあります。
だからこそ、先ほどのように伝えたつもりでも伝わっていないことはよく起こります。
私が問題だと思うのは、このようなことが起こることではありません。
問題が起きたときに、自分を差しおいて相手だけに問題があるとみなしてしまうことです。

◎自分をあざむくべからず

話しを食生活に戻します。
先ほどのケースでは、他人に伝わらないかもしれない、を取り上げました。
今回これをテーマにしたのは、他人のみならず自分自身にも伝わっていないのでは?
と思うような言葉も食生活の場面で使われているからです。

ということで最後に、私がよく現場で出くわす要注意!?な言葉と私からのツッコミを紹介します。
勘違いしないでほしいのは、これらの言葉を使ってはいけないとは言いません。
具体的にはなにを指しているのか(=どんな食べ方になるのか)。
それが思い描かれた(自分には伝わった)上での言葉であれば、
だれかにどういうこと?って聞かれても答えられますよね。

しっかり食べます!            ▶気合は伝わりますけど・・・
ちゃんと食べます!            ▶礼儀よく食べるってこと!?
考えて食べるようにします!        ▶考えない時とどう変わるの?
ヘルシーな食事を心がけます!       ▶ヘルシーって?
自分にあったものを食べます!       ▶それはなに?
足りないものを補います!         ▶足りないものは結局なに?
その時の調子に合わせて食べ方を変えます! ▶どんな調子の時にどう変えるの?
食べられるときに補食を食べるようにします!▶実際にいつが多そうなの?

・・・挙げればキリがないです。。

◎まとめ

「言葉を選ぶ」と言いますが、こんな意味に置きかえもできそうです。
今の自分のイメージが、まず自分に伝わる言葉はどれなのか
自分をあざむくことなく、少なくとも自分には伝わる言葉を使いたいものですね。

 

伊藤様 どうもありがとうございました。
それでは第8回をお楽しみに!

☆伊藤慧(いとうさとし)1982年生まれ、愛知県出身。
NPO法人スポーツ指導者支援協会プロジェクトマネージャー。小学3年からサッカーを始め、中1と高3のときに膝の半月板の手術を経験する。それがきっかけでスポーツ医学に興味をもち、筑波大学体育専門学群を経て、同大学院体育研究科スポーツ医学研究室を修了。その間、少年サッカーのコーチや高校サッカー部のトレーナーとして現場に携わる。その経験の中で、よりスポーツ界に広く携わりたいと思うようになり、NPO法人スポーツ指導者支援協会に就職。同時期(2007-2011年にかけて)、(公財)日本サッカー協会ロジカルコミュニケーションスキル講師を務め、選手育成や指導者養成に携わる。現在は、高校サッカー部の現場で経験したことを元に始めた「食生活サポート」事業を中心に、全国約40の小〜大学生のチームサポートやスタッフ養成に力を注いでいる。また、J1クラブの若手選手の研修も務める。

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